【 心理的安全性の高い組織 】Posted by Hayashi
3月は年度の終わりであるとともに、
新年度に向けて準備をする月でもあります。
新年度に向けて改めて心を合わせ、
一体感のあるスタートが切れるようにするためには、
3月の過ごし方は重要です。
特に新年度に向けての準備として
大切にしたいことは、法人の軸の共有です。
多様化が進んでいる今、
組織を一体化させていくことは
並大抵のことではありません。
以前のメルマガでも
真の意味での多様性のある組織と、
バラバラな組織の違いを
ご紹介させていただきましたが、
その違いは組織にいる人材の
「スタンスや目指すべき方向性が同じかどうか」です。
どんなに多様なスキルに恵まれている組織であっても、
一人ひとりのスタンスや
目指すべき方向性が異なれば
大切にされることや評価の軸も異なってしまうため、
不満につながってしまう可能性も高くなり、
その結果、バラバラになってしまいます。
多様化が進んでいる今だからこそ、
法人の軸を大切にし、共通の言語を持ち、
意思統一を図っていくことが重要なのです。
今回のメルマガのタイトルにある「心理的安全性」という言葉は
皆さんも一度は聞いたことのある言葉なのではないでしょうか?
Googleが成果の出るチーム、効果的なチームに
共通するものは何かを調査した結果、
導き出されたものが心理的安全性です。
心理的安全性とは一般的に
「職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、
拒絶されることがなく、罰せられる心配もない状態」
このように記載をすると何でも話せる友達感覚のようなイメージや
罰せられることもないため、
可能性もありますが、そうではありません。
成果が出るチームや効果的なチームとは仕事の基準が高いことが前
そのため、仕事の基準の高さ×心理的安全性の高さが
成果の出る組織ということになります。
決して感じよくふるまったり、
甘くするというようなことではないということに注意が必要です。
では心理的安全性の高い組織を目指すためには何が必要なのでしょ
実は法人の軸を持ち、それを浸透させていくことは
心理的安全性の高い組織につながっていきます。
私はアンガーマネジメントファシリテーターという資格を持ってい
アンガーマネジメントとは
自分自身の怒りをマネジメントする
ということが最大の目的になりますが、
良い叱り方を実現するための考え方も学ぶことができます。
良い叱り方のポイントを簡単に説明すると、
「叱ることと叱らないことを決められているかどうか」です。
要するに叱るための軸を持っているかどうかということになります
逆に下手な叱り方の一例として、
そのときの気分で叱ってしまうということが挙げられます。
例えば10分前集合と決められていれば、
9分前に来た人であっても確実に叱らなければなりません。
逆に5分前に来たけどそのとき気分が良いからといって叱らないと
下手な叱り方と言わざるを得ません。
なぜならば叱られる軸がバラバラであった場合、
叱られた側にとっては不信感や不安につながり、
なぜ叱られているのかがわからなくなってしまうためです。
明確な軸を持ち、明確な違反に対しては厳しく接していく
ということが良い叱り方であり、
そうすることで相手に理解されやすくなり、
安心感を与えることにもつながるのです。
組織において軸を持つことが大切です。
軸は言い換えれば判断基準です。
多様化が進んでいるからこそ、
何もしなければ判断基準はバラバラになります。
そのような組織では判断基準がないのに
上司に叱られるような状況に陥ってしまうため、
心理的安全性が高くなりません。
軸があるからこそ、それが拠りどころとなり、
心理的安全性が保たれるのです。
多様化が進んでいる今だからこそ、
組織の軸を明確化し、明文化し、
共有していくことの重要性が増しています。
3月は卒園式などのイベントもあり、
お忙しい時期かと思いますが、
ぜひ新年度に向けて改めて軸の見直しと共有を行っていただければ