榎本博明著「自己肯定感という呪縛」を
読んで自社に置き換えながら改めて自己肯定感
というものを考えてみました。
Gクリップでは現在経営コンサルタント3名と、
2名のバックヤードスタッフ、委託デザイナー2名、
そしてインターン生5名が活躍しています。
私立幼稚園の経営コンサルタントは、
マーケティング、マネジメント両側面において
極めて専門的な知識を要するため、
コンサルタントの育成には時間がかかります。
経営コンサルタントというのは、
「自らが所属していない他組織の課題を解決する」仕事なので、
相当な知識と経験、それらを裏付ける努力が必要とされます。
さて、近年子育てのハウツーとして頻繁に見聞きする
‟自己肯定感”ですが、榎本氏によると自己肯定感とは、
「
と定義されています。
自己肯定感とはつまり、「適応力」であり、
自信をもって社会に向かっていくチカラになると氏は言います。
こうしてみると、コンサルタントには榎本氏が定義する
自己肯定感(適応力)が不可欠だと改めて感じます。
先日ある園長先生に弊社取締役の林をこんな風に評していただきま
「
「
コンサルタントとして、これほど嬉しい言葉はありませんし、
Gクリップの看板を背負った仲間が、
お客さんに、こんなにも評価されるのは至福の喜びです。
実はこの林、学生時代に野球で日本代表に選出されています。
「一本でも多く素振りをした者が勝つ」
が、実際に彼の口癖でしたし、人生の教訓なのだと思います。
セミナー前やプロジェクトの報告会前には、
苦手なことがあれば陰ながら努力して克服しようとします。
野球においても、仕事においても
チームの勝利に貢献するためのクロコとしての努力を怠りません。
先に触れた通り、コンサルタントとは、
自分が所属しない組織の課題を解決するという役割を担いますから
相手組織と経営者をトコトン研究しなければその役割は果たせませ
相手を研究し、理解したうえで、
相手が今必要とする知識や技術を提供して、
課題解決にチャレンジするので、
自分の得意、不得意とは決別しなければなりません。
さらに言えば、不得意を常に克服し続けるのが
コンサルタントと言っても過言ではありません。
「相手が求めるものを提供する」という相手本位さが、
コンサルタントの究極の商品になると考えています。
さて、自己肯定感に話を戻しますと、
不得意を克服する過程で榎本氏の定義する自己肯定感が育っていき
提案するにもエビデンスと呼ばれる根拠集めに奔走し、
セミナーの壇上で自信をもって話すにも周到な準備を要し、
メルマガ配信でも論理矛盾のないように準備をし…
このような生みの苦しみの積み重ねが、
コンサルタントの自信として蓄積されていきます。
大変な仕事ですが、大人として成長を実感できる、
とてもヤリガイのある仕事です。
以前、ネットで次の記事を読んでとても共感したので
メルマガ読者の皆さまとも共有します。
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「この壺は満杯か?」
「クイズの時間だ」
教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。
その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。
壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」
教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」
そう言いながら教授は、
教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。
砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、
そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」
一人の生徒が「たぶん違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、
今度は教壇の下から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、
「この壺は満杯か?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ
彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」
一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しいときでも、
いつでも予定を詰め込むことは可能だということです」
「それは違う」と教授は言った。
「重要なポイントはそこではないんだよ。
この例が私たちに示してくれる真実は、
それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」
君たちの人生にとって「大きな岩」とは何だろう、
それは、
仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、
ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。
さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。
もし君たちが小さな砂利や砂、水など、
自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、
君たちの人生は重要でない「何か」
そして大きな岩、
その結果それ自体を失うだろう。
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Gクリップのコンサルタントにとって一番大きな岩とは、
相手が欲しいものを正確に理解したうえで情報を仕入れ、
相手に合うように加工し、
相手に届けるための知識と技術を磨き続ける努力です。
林の言葉を借りれば、いかなる状況においても
提案でヒットを打つための「素振り」と言う名の努力です。
コンサルタントとして持つべきチカラを一通り網羅した後に、
人生100年時代と言われ、
且つVUCA(先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態)
これからの時代を力強く生き抜いていくために、
我々が初めにインストールすべき大きな岩とは、
困難を乗り越えるために努力し続けるチカラだと思っています。
働き方改革は労働生産性向上改革だと言われますが、
生産性を高めようと思えば、
是非この点を念頭におきながら、
各園が目指す理想の人材育成に取り組んでほしいと思います。