DIARY

【ホームページをリニューアルすべきタイミングとポイント 】

<本文のポイント>

・ホームページは、「365日24時間無休で稼働する営業マン」という認識を持とう

・リニューアルの検討が必要なタイミングは下記4点

 ① 時代に合っていないデザイン

 ② スマートフォンに対応していないサイト

 ③ 情報量増加により、ホームページ構造が複雑になっている

 ④ ホームページ経由の問い合わせが減少している

・リニューアルのポイントは、相手が求める情報が適宜届く状態にする

・幼稚園の1年の計は「ホームページの構想と運用計画」にあり!

 

<本文>

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、新たな年を迎えたタイミングは、

幼稚園の経営資源を新たにする時期として最適です。

年末までに園児募集や採用はひと段落し、束の間ではありますが、

年度末までの間に少し考えるスペースができるので、

普段手付かずになりがちなホームページのリニューアルを検討されている方は、

このタイミングがベストと言えるかもしれません。

さて、ホームページというのは、

365日24時間無休で稼働している自園の営業マンです。

下記の株式会社日本マーケティングリサーチ機構の調査によると、

スマートフォンが最も多く利用されている時間帯は、夜18時~0時です。

当然の結果ではありますが、

仕事や学校から帰宅後~就寝前にスマホを利用する人が多いです。


(株式会社日本マーケティングリサーチ機構によるスマホに関する一般調査)

この時間帯は、終業以降の時間になることが多い、

もしくは人員配置が薄くなり、事故発生リスクが高まる時間帯で

電話は自動音声対応にしていたり、

留守番電話に切り替わったりすることが多い傾向にあります。

そのため、電話で問い合わせがあっても対応できず、接触機会を逃してしまいます。

そうならないために

ホームページ上で保護者や学生が求める情報を適切に出しておくことや、

ホームページから気軽に問い合わせできることが重要なポイントです。

愚痴ひとつ言わずに “年中無休で働く園の顔”のホームページですから、

保護者や求職者が求める情報を適切に配置して、効果的に活用することで、

募集や採用のコンバージョンレート:CVR(最終成果誘導率=反応率)を高めましょう。

そこで今回は、ホームページリニューアルのタイミングと

反応率の高い効果的な内容について具体的に解説していきます。

ホームページのリニューアル検討をするタイミングは、

下記4つのような状態にあるときです。

 

1. 時代に合っていないデザイン

インターネット環境は日々進化しており、

デザインのトレンドや検索エンジンのアルゴリズム(※)、

通信環境などが日々アップデートされています。

(※アルゴリズム:検索結果を反映する手順)

このようにGoogleなどの検索エンジンが進化することによって、

一般的にホームページは3〜4年経つとデザインは古くなると言われています。

年数が経過したホームページは、見る側に「時代遅れ感」「古さ」を感じさせ

使い勝手も悪くなってしまうため、人が集まらないホームページになりがちですので、

リニューアルの検討が必要となります。

2. スマートフォンに対応していないサイト

パソコン画面のデザインは、スマートフォンで見ると非常に見づらく

ページからの離脱(※)にも繋がってしまいます。

(※離脱:ホームページの訪問者が次のページに移動せずに閲覧するのをやめてしまうこと)

SEOツールを提供するドイツ企業による調査データでは、

一般的なホームページについて、スマートフォンからの閲覧が

7割以上であることが分かっています。

(SISTRIXによるがモバイル検索とPC検索に関する調査)

 

Gクリップが幼稚園に限定して同様の調査を実施したところ、

幼稚園のホームページに訪れるユーザーのうち、

平均80.7%が スマートフォンから閲覧しています。


(Googleアナリティクスデータより算出)

日本の一般的なホームページに比べ

幼稚園を調べるユーザー(学生、保護者)は

年齢層が若いためうなずける結果です。

ここが重要なのですが、言い換えるとつまり、

“8割のユーザーがスマホ非対応の場合、その時点で離脱してしまう”

可能性をはらんでいるということになります。

スマホ非対応によるデメリットは、下記の通りです。

・スマートフォンでホームページを開くと、文字・アイコン・バナーが小さく操作性が悪い

・検索エンジンからの評価が下がるため検索順位に悪影響を及ぼす

多くのユーザーが閲覧する

スマートフォン画面に対応させていくことは

データから見ても今の時代の必須事項です。

3.情報量増加により、ホームページ構造が複雑になっている

長年ホームページを運用していると、

ページやコンテンツ(サイト内に掲載される文章・画像・動画などの情報)が

積み重なります。

子ども子育て支援新制度の認定区分に関する説明や

幼児教育の無償化に伴う料金の記載など、

近年、園から保護者に発信する情報も増えています。

ホームページの構造が複雑になってしまうと、

訪問者は、思うように求めている情報にたどり着けず、

迷子になり、結果として離脱することになってしまいます。

ホームページ訪問者が求める情報にアクセスしやすいように

リニューアルとともに必要なコンテンツを絞り込んで

発信するための整備をしていきましょう。

4. ホームページ経由の問い合わせが減少している

冒頭にホームページの効果としてCVRを上げましたが、

ホームページからの問い合わせはCVRの最も大きな一つの指標です。

問い合わせが減少してきたら、リニューアルを検討しましょう。

社会(時代の流れ)の変化とともに、コンテンツの効果も変化があるため

ユーザーが求めるホームページになっているか、見直す必要があります。

例えば、複数の園を運営するある法人では、

これまでは法人として一つのリクルートサイトを合同運用していましたが、

各園で作成し園ごとに合わせた内容に変えたことで、

ホームページ経由の問い合わせが9%→17%に増加しました。

求職者は、法人名ではなく園名で認識していたため

法人のリクルートサイトでは

検索エンジンで見つけにくいという課題があったのです。

それを解決するために、リクルートサイトを各園で作成したことで、

SEO効果(※)が上がり、求職者に見つけてもらいやすくなり

結果的に各園の特色も伝わるようになりました。

(※SEO効果:インターネット上で検索した際に上位に表示させるための効果)

このようにホームページは

ユーザーの立場に立って“進化させていく”ことが必要です。

近年は、サービス面における幼保の垣根が低下しているため、

年中無休の営業マンであるホームページに魂を込めて制作し

他園との差別化要素となる“自園の魅力”を十分に伝わるようにしていきましょう。

そのためにもホームページのリニューアルにあたっては、

上記4つのポイントを参考に

自園らしいホームページ作りを実現してください。

一年の計は元旦にありと言われますが、

訪問者が変化を感じやすい

ホームページのリニューアルは最優先事項として、

計画的に準備していきましょう。

ホームページが時流に適応した形で運用していれば

結果として募集・採用も上手くいくようになります。

是非、1年の計をホームページの構想と共に立ててみて下さい!

皆さまにとって素晴らしい1年となることを心より祈念しております。

GCLIP一同