DIARY

【保育政策のDX化が進みます!】

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保育政策のDX化が進みます!
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・国や各自治体の子育て支援政策や情報を
 民間のアプリと連携して発信する仕組みの構築が行われていく
・保活(見学予約や情報の閲覧など)をワンストップでできる仕組み構築が行われていく
・就学前教育保育施設の情報が公表されているここdeサーチを見ておきましょう

あっという間に8月に入り、
その8月も終わりに近づいています。

2025年までもう半年を切っていると考えると、
時の流れは本当に早いと感じます。

あっという間に時間が過ぎていく中で、
新しい政策や制度も開始されていきます。

今回のメルマガでは2024年度から2026年度において、
こども家庭庁が積極的に取り組もうとしている、
保育DX化について先月の会議以降、
決定してきていることをお伝えしていきます。

・具体的な取り組み
こども家庭庁が保育政策のDX化として進めることは以下の内容です。

①必要な情報を最適に届ける仕組みの構築
②出生届のオンライン化
③母子保健DXの推進
④里帰りする妊産婦への支援
⑤保育DXによる現場の負担軽減
⑥放課後児童クラブDXの推進
⑦こどもや家庭に寄り添った相談業務のDXの促進

上記内容において、特に①と⑤については、
就学前教育保育施設にかかわってくる内容であるため、
特に重点的に動きを抑えておきたいところです。

・必要な情報を最適に届ける仕組みの構築
これは特に子育てをするご家庭に向け、
複雑化される子育て支援関連の情報について、
適切に情報を届けるための仕組みを構築する
ということを目的にしています。

全国の子育て世帯の情報を一元的に管理し、
その世帯の情報を民間の子育てアプリと連携可能とすることにより、
電子母子健康手帳アプリや保育園連絡帳アプリなど日常使う子育てアプリに、
最適なタイミングで先回りして情報を配信する仕組み
実現していく方向で検討されてます。

これによって給付に関する貰いそびれや、
検診の受診忘れなどを防止し、
子育て支援制度を十分に活用してもらうことを目指しています。

以前のメルマガでも紹介させていただきましたが、
昔も今も始めて出産を経験するご家庭は、
出生するこどもの数の半数を占めています。

現在は様々な子育て支援の政策が用意されていますが、
複雑になっており、すべてを活用できているという世帯は
それほど多くないのではないでしょうか。

上記のようなアプリへの情報提供があることによって、
保護者は知識を深めていくことに繋がっていきますので、
私たちには、その情報に対して保護者からの質問などに
回答していくことが求められる可能性があります。

Chat GPTなどによって手軽に質問ができ、
情報収集が簡単になっていくと、
知識が蓄積され、誤った捉え方をする
というケースも増えていきますので、
そういった場合への正確な情報の提供が重要になると予想されます。

今後も子育て支援として、
幼稚園や保育所に入る前のご家庭に
積極的に情報提供していくことによって、
園全体の知識を深めておくことで、
今後のDX化への備えになると予想されます。

ちなみにこのアプリからの情報配信などについては、
早ければ2025年度順次開始させていくとしています。

・保育DXによる現場の負担軽減
保護者の申請手続きだけではなく、
それを受けて保育認定などを出す行政の手続き、
園が施設型給付費をもらうための申請手続きなど、
様々なものが複雑化されています。

また、保護者の手続き関係は手書きで行うこともあります。

これらの内容について電子化を図り、
申請業務の負担を軽減していくことを目指しています。

しかしこれを進めていくためには様々な情報の電子化が必要になります。

その流れの中で、保護者の保活についてもDX化を進めていくということで、
園の詳細の情報閲覧や施設見学の予約についても、
全国の一括したシステムをもとに行っていく
「保活ワンストップシステムの全国展開」という方向性が示されています。

現在「こども誰でも通園制度」の本格実施に向けて、
「こども誰でも通園制度総合支援システム」というものを構築しています。
このシステムをもとに各施設の見学予約などができる
システムを構築していくという方向性になっています。

また各施設の詳細な情報については、
子ども子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」
というものがすでに存在し、
全国の就学前教育保育施設の施設形態や運営時間、
利用料金などが閲覧できるようになっています。

ここdeサーチは以下をご覧ください。
https://www.wam.go.jp/kokodesearch/ANN010100E00.do

これは全国の園の情報が入っていますので、
こども家庭庁が将来的にどういったイメージを考えているのか、
イメージをつかむための参考になるのではないかと思います。

現在はまだ見栄えや閲覧のしやすさを考えれば
そこまで利用されないイメージがありますが、
国として推進し進めていった場合に、
多くのご家庭がこういったサイトから施設の情報を
一括して確認していく可能性が高まります。

ちなみにこういったサイトの中で、
モデル賃金などの閲覧もできるようにする方向性が示されていますので
子育てをするご家庭だけでに限らず、
就職を目指す求職者の方々にも閲覧されるものになる予定です。

これらを進めていくことによって
情報を一元的に管理し、申請業務について
スムーズに進めていくことができる仕組みを
構築していきたいということになっています。

各自治体によって加算の考え方や
人員配置の考え方などが微妙に異なっていたりしますが、
そういったこともできる限り統一していく
という流れになっていくように思いますので、
国が示している基準をしっかりと把握しておくことが
重要になっていくと予想されます。

ぜひ制度に対しての正確な情報を掴んでおきましょう。

また、情報の見える化によって情報が横並びになった場合、
どうしても目につきやすくなるのは
費用の設定や時間の設定などのわかりやすい部分です。
いずれにしても高い安いなどの見た目だけではなく、
「納得度」が大切であることを忘れずに準備をしていきましょう。

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