【 施設型給付における採用人数と加算 】Posted by Hayashi
園児募集が佳境に差し掛かり、
まもなく来年度の入園者数が確定していきます。
また園内では行事の準備などでお忙しい時期ではないでしょうか。
しかしそれだけではなく、
来年度の職員体制についても少しずつ検討していく時期でもありま
特に施設型給付を選択している幼稚園、認定こども園にとっては
教職員の数と加算が密接に関わっていますので、
出来るだけ早く現在の職員数と加算のメニューを確認し、
人員配置を予想していきたいところです。
最近では私学助成の幼稚園から施設型給付の幼稚園に
移行していく園も多いのではないかと思いますので、
来年度からはじめて施設型給付で運営を開始するという園も
あるのではないかと思います。
ぜひそういった方々につきましては、
採用人数について慎重に計算をしていただきたいと思います。
移行する際に施設型給付の試算は行っていると思いますが、
多くの場合、施設型給付の試算を、基本分の単価だけではなく、
加算部分も加味して試算しているケースが多いからです。
加算部分はそのほとんどが教職員の数に関わっていますので、
教職員の数が足りなくなれば当然加算を受けることができなくなり
内閣府の出している試算ソフトだけでは
教職員数を割り出すことには不十分ですので、
慎重に計算をしていく必要があります。
特に私学助成のイメージで人員配置を考えている場合は注意が必要
例えば…
3歳児配置改善加算、満3歳児対応加配加算、
講師配置加算、チーム保育加配加算、
主幹教諭等(主任保育士)専任加算、指導充実加配加算、
チーム保育推進加算、学級編制調整加配加算、
療育支援加算及び障害児保育加算、事務職員雇上費加算、
事務職員配置加算、事務負担対応加配加算
などでしょうか。
基本的にどの加算についても適用の優先順位は決められていません
各園の実情に合わせて必要な加算を選択していくことになります。
施設型給付の収入を見ていると、
チーム保育推進加算はとても大きな数字になります。
そのためチーム保育推進加算に関してはできる限り
選択できる体制を作っておきたいところです。
満3歳児の配置改善加算に関しては、
満3歳児になるタイミングによって適用が変化していくため、
選択している園であれば年度の後半に数字が大きくなります。
満3歳児がそもそも少なく、誕生日が遅いという状況であれば
他の加算を優先していただいたほうが良いかもしれません。
いずれにしても教職員の数によって、
収入が大きく左右される制度ですので、
今一度教職員の数の確認を行い、
足りない場合は秋口の採用活動を全力で行うということになります
各加算についての必要な教職員数について、
自分の計算では不安が残るということであれば
行政と相談することで分かると思いますので、
ぜひ一度行政の担当者とお話をしていただき、
目安となる教職員の数を割り出しておくことをおススメします。
施設型給付で求められることは適正な園児数と、適正な教職員の数
定員の設定や教職員の数によって
給付費が大きく変化しますので、
ぜひ計画的に募集活動を行っていきましょう。