【 未来は創るもので、ファンは生み出すもの 】 Posted by Shidara
私の知る限りパール幼稚園の野村先生は、
「ファンが生まれる幼稚園」というコンセプトで、
園経営をされてかれこれ15年以上が過ぎています。
「ファンが生まれる幼稚園」という意味は、
今この令和の時代において理解できる人は増えていると思いますが、
15年前にこのコンセプトを理解できるかというと、
これはかなり難しかったと思います。
セミナーの講座構成は次の通りです。
第1講座 GCLIP 林・J・勇希
第2講座 GCLIP 野中 彩乃
第3講座 パール幼稚園 野村良司先生
第4講座 GCLIP 設楽 竜也
はじめの講座で林より、
野村学園の組織運営の分析とともにインターナルマーケティングの重要性を
「これでもかっ!」という位話しさせていただきました。
その中で、ブログのタイトルともなる、
野村先生が長年掲げてきた園経営のコンセプト
「ファンが生まれる幼稚園」を
「究極のインターナルマーケティング」と
定義づけていました。
「ファンが生まれる」
=これは内部向けの情報発信に重きを置いている証
と。
フムフム。これは実に的を得た素晴らしい考察です。
代官山のT-site内に、
IVY PLACEというカフェがあります。
平日でも予約を取るのが難しい人気店です。
このカフェ、何がいいって、雰囲気がとてつもなくいいのです。
中に入ってみるとコロナ対策ひとつとっても、
Ivy Placeの世界観を壊さないように配慮されていて、
こういうひとつひとつに世界観が宿っているな~と感じます。
で、何がいいって、
料理やドリンクを運んで座席に提供してくれる方が、
とにかくそのドリンクや料理への愛情に溢れています。
「これ、おいしいですよ~!」
「このフレーバーティーは私が1時間かけて淹れたんです!」
「たくさん飲んでくださいね~!」
と、とにかく自分たちの提供しているサービスへの愛が
顧客へと伝播していきます。
これが居心地のよさの源なのだと思います。
どんな業界でもそうですが、
そこで働く人が自社の最高のファンで、
そのファンが、自分たちの”こだわり”や”好き”を
周りの人に伝え、その人たちがさらにその周りの人に伝える。
つまり、ファンとは中から生まれるものであり、
外向きの発信で集う人は利害関係に重きを置くケースが多く、
そもそもファンではないということです。
そして成熟社会日本のイマ、
令和時代は、日々溢れんばかりの情報に埋没し、
そのなかで自分に必要な情報のジャッチ、、、
情報の確度の判断も難しい状態です。
売り込みではなく、信頼を築く情報発信が大事です。
メルマガの多くは、自分たちの商品の売込みに奔走し、
情報ではなく、商品を届けるためのメルマガとなっています。
そういう環境が続けば、
読者は相手を動かすためのマーケティング的情報に辟易し、
信頼できる情報を求めるようになるのも頷けます。
自分たちのもとにファンに集ってほしいのであれば、
急がば回れ!で、
ファンが生まれるための”労力”を惜しまないことが大事なのです。
ということを野村先生から改めてご教示いただいた
とても良きセミナーとなりました。