DIARY

【 最悪を想定する 】

【最悪を想定して対策を練る 】Posted by Hayashi

東日本大震災から10年が経ちました。

昨年はコロナで卒業式ができない学校も多くあったと聞きますが、
私は10年前、大学の卒業を迎えるときでしたので、
震災の影響で卒業式が中止になりました。

前にも書いたことがあると思いますが、
前職企業に入社後、震災マニュアル作成のプロジェクトに入らせていただき、
東北の幼稚園や保育園、ベビーシッターさんなどを訪ね、
震災のときのことをヒアリングさせてもらいました。

当時はまだ街の中心に船が転がっていたり、
信号が動いておらず、警察官が手信号をしていたり、
とても痛々しい雰囲気だったことを思い出します。

あるテレビの番組で子どもが学校に行っているときに震災があった場合、
やってはいけないのはどっち?

という質問があり、学校に電話をかけること、自分でお迎えに行くこと
という二つの選択肢の質問がありました。

その番組の回答は学校に電話をかけることはしてはいけないということでした。

理由としては東日本大震災の際に、
電話対応によって逃げ遅れた職員がいたそうです。

私はヒアリングの中ですべての園に共通していることで、
迎えには来ないでください、と言っていたことが心に残っています

移動の間になくなってしまう方がとても多かったからです。

ですので、自分で迎えに行くということも危険だと思います。

大切なことは日常から震災があった際の動きを確認し、
どこに避難するのかを家族で確認しておくことです。

お迎え先が近くにあり、
危険性が少ない中でお迎えに行くのであればいいかもしれませんが、

遠くに通っている場合であれば、危険性は高まります。

まずは避難場所に移動し、状況を確認することが大切だと教わりました。

いずれにしても大切なことは避難訓練です。

設楽さんがいつも最悪を想定するということを仰いますが、
こういった機会にもしものことを考えておくことも大切だと思います。