【 モテる新人は気づいている“給与明細に隠された恩恵” 】Posted by NONA
幼稚園では入園式を終え、
いよいよ本格的に新年度がスタートしました。
同時に、この春新人の先生を迎え入れ
組織体制も新たに新年度を始動させた幼稚園も多いかと思います。
新人先生は、
社会人としての人生を歩み始めたばかりで
物事の価値観や捉え方が
柔軟になれる時期でもあります。
社会人としての経験はありませんので、
新たなことをスポンジのように吸収し、
何色にも染まることができます。
だからこそ、
新人のうちに知るべき“社会人の心得”が重要です。
今回は、
新人のうちに覚えておきたい社会人の心得として、
「給与明細から分かる社会人の恩恵」
についてお伝えします。
給与明細書を見て、
「手取り給与が少ない」「社会保険料の額が多すぎる」
と不満を抱く人は少なくないようです。
しかし、
「教職員の社会保険料は法人が半分以上負担している」
と、いう事実を知っている人はほとんどいません。
本来自分が支払う保険料の半額以上を法人が納めてくれていますの
比較的手厚く有利なセーフティネットに守られている状態というこ
“手取り給与”にだけ目を向けて不満を嘆くのではなく、
この「労使折半」の有難みを理解することが、
社会人として知るべき基本知識の一つだとGCLIPでは考えてい
新人のうちにこの“給与明細から読み取るべき恩恵”を知らずに、
身近に隠れている、
実にもったいないことです。
そこで、経営者の皆様から新人の先生方にお伝えいただけるよう
文章をご用意させていただきました。
経営者の立場からはなかなかダイレクトに伝えづらいことだと思い
第三者である私たちの言葉としてお届けさせていただきますので、
よろしければご活用くださいませ!
※以下、新人先生向けの文章になります。
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学生と社会人の大きな違いの一つは「給与を受け取る」
給与を受け取り始めると、
このような声を耳にすることがあります。
「なんで手取りがこんなに少ないの?」
「求人票の内容と全然違う…」
「控除額が多すぎる!」
こんな風に思われたことのある方にこそ、
給与明細の見方を知って頂ければと思います。
給与明細の「控除」欄には、
税金は社会に参加するための会費、
社会保険料はいざという時のセーフティネットと表現されます。
総支給額の全てを、給与として受け取れるというわけではなく
この控除が差し引かれることは知っている人もいると思います。
社会保険料(健康保険料、厚生年金料、雇用保険料)は、
実は法人が、先生方が負担している金額以上の額を負担している
という事実をご存じでしょうか?
負担の仕組みや、
「引かれたくない」「引かれて残念」と思っていた人でも、
「実は有難い仕組みなんだ!」と実感できるものになります(
以下は、それぞれの保険料についての
簡単な説明と負担の仕組みになります。
■健康保険料
病院に行くときに医療費の自己負担が3割になる、
総支給額に対して、約10%の保険料率となっており、
従業員・法人ともに約5%ずつの負担となっています。
■厚生年金
国民年金に上乗せされて給付される年金として、
総支給額に対して、18.3%の保険料率となっており、
従業員・法人ともに9.15%ずつの負担となっています。
■雇用保険料
労働者の生活や雇用を安定させるための支援で、けがや病気、
障害、老齢、死亡などのリスクを社会全体で支え合う仕組みです。
総支給額に対して0.9%の保険料率となっており、
従業員は0.3%、法人は同額以上の0.6%を負担しています。
その他にも、従業員一人を雇うことによって、法人のみ負担をする
・労災保険料(
・子ども・子育て拠出金(子育て支援のために充てられる税金)
などもあります。
このように、自分が支払う(給与から控除される)
“法人に所属する”という立場は、
ご存じでしたか?
知らないと、自分の“手取りが低くなるただの控除”ですが、
こうしてセーフティネットへの掛け金であることや、
長い人生の後半に受け取るための掛け金であることを知ることで、
“人生を安心して豊かに生きるための投資”と考えることができま
給与明細を見て不満を嘆くのではなく、情報を正しく読み取り
目の前にある “有難み”に目を向けることは、
社会人としての豊かな生き方に繋がっていくはずです!
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“隣の芝生は青く見える現象”
これは、早期に離職を考えてしまう人が陥る現象です。
これを防ぐためには、日頃から目の前のありがたみに目を向け
足元の芝生の青さを理解することが大事です。
自園で働ける喜びや自園の魅力を日頃から実感できるよう、
新人の先生に、本内容をぜひ発信していただければと思います!