DIARY

【 迷わず行こう!険しい道へ 】

【 関係性づくりのススメ 】Posted by Shidara

 

令和時代の消費傾向に関する記事で、
「感動は薄れるが、関係性は発展する」
というものを読んだことがあります。
 
 
極めて簡単に説明すると、
飲食店などで初めての顧客がこれまで経験したことの無い
味やサービスを提供すれば一時的に感動は生まれるが、
その感動は持続性を含まないのでリピーターにはなりにくく、
サービスの提供者がその顧客との関係性をつくるための
接触(来店動機を聞いたり、ちょっとしたやり取り)で
リピート訪問になるというものです。
 
 
勿論、個人差があるので
感動を与えられてリピートする人もいるでしょうし、
関係性をつくる接触を嫌がる人もいるでしょう。
ただ、人との関係性が希薄化していく社会の中で、
関係性をつくるための接触を求めている人が
増えているというのもまた真実なのだと思います。
 
 
さて、この現象は採用後の人材育成に置き換えても
似たようなことが起こりえます。
 
 
業界の人材採用難は長らく続いています。
採用合戦の最も分かり易い指標は初任給の額です。
数字は世界の共通言語で、一目見て、AよりBが高い!
というのが分かるため、採用フェアなどでは
各ブースで大々的に掲げられる情報でもあります。
 
 
①193,000円/月
②198,000円/月
③201,000円/月
④206,000円/月
⑤210,000円/月
 
 
この5つの情報を比較すれば、
多くの人にとっては⑤が魅力的に映ります。
また、仮に①で働いていた人が、
同じような労力で
⑤に転職した場合の感動は大きくなります。
一方で、正社員としての給与の概念が
十分に備わっていない学生さんにとっては
この金額がスタンダードになります。
 
 
自分の労力が210,000円/月あるかどうかは未知なので、
これが当たり前になるのも当然の結果かもしれません。
 
210,000円÷22日÷8時間≒1193円/h
 
1時間当たり1,193円以上の付加価値をコンスタントに園に与えて
はじめてこの給与は妥当だということになります。
 
 
これ以外に共済保険や年金の労使折半分や
付加価値を生み出す上で不可欠な、
減価償却費に該当する教室や職員室、園庭などの
維持管理費なども園側で負担しています。
 
 
これらを考えると、やはり一般的に言われるところの
支給される給料の3倍程度の稼ぎがあってはじめて
黒字スタッフになるという考えを知るということは、
月次の給与を得ることが、
”ありがたい”という事実を知るうえで
とても大切なことだと思います。
 
 
給与の額が他園よりも高いというインパクトで
一時的な感動を与えるのではなく、
給与額の背景にある物語を丁寧に説明することで、
コチラを知ってもらい、相手をしるという
関係性をつくっていく事で継続性をつくることが
有効な時代だと考えています。
 
金額の多寡は分かり易く、
少ないよりは多いほうがいいと考えがちですが、
新卒の先生が組織に還元できる付加価値を考慮し、
お金との大切な付き合い方を学ぶ
という位置づけにも価値があると思います。
また、”労働生産性”(自分が生み出す付加価値)を
高めることでそれが昇給や賞与に反映されて、
結果的に収入を高めることにチャレンジできる
シクミになっていることを学習すること
自立した社会人となっていく上で、
とても高い価値があるはずです。
 
 
Gクリップでも、
一過性の高い感情の起伏への訴求よりも、
継続性の高い関係性の構築に力を注いで、
若い人材の育成にチャレンジしているところです。
 
 
組織としてのお金に対する価値観も伝達できるので、
売上向上や節約などの利益を見据えた行動を
とってくれるようになっています。
 
 
関係性の構築をベースとした
人材育成を是非意識してみてください!
 
 
自立に向けた成長を促進するための
ファーストステップを伝える若手先生向けセミナーを
3月24日(木)に市ヶ谷にて実施します。

>>>よろしければご参加ください!
https://www.gclip.net/seminar/2508/