Posted by Nonaka
風通しの良い組織、人間関係が良好な組織は、
人が育つ環境と言われますので、
さて、4月に社会人を迎える新人を含めた組織を
雰囲気の良い状態に導き、組織が良い方向に進んでいくために、
まずは新人が積極的に関わることのできる環境づくりが必要です。
積極的にかかわれる環境づくりのために、
先生たちの間で「雑談」
コロナ禍により、リモートワークを導入する企業が増えた昨今、
「雑談」の必要性を実感する人が増えたと言われています。
株式会社スコラ・コンサルトの
「テレワーク下の雑談」に関する実態調査によると、
「出社時と比較して雑談機会が減った」という回答は84.7%、
また「雑談が減って不安に思うことがある」という回答は69.
直接顔を合わせる機会が限られ、
メールや電話、
意識的に雑談の時間を取らない限りコミュニケーション頻度は低下
実際に、テレワーク下による困りごととして
上司の立場では
「仕事を教えたり、指導するタイミングが分からない」
「聞いてくれればいいのに…ということがよくある」
という内容が上位に挙がっています。
一方、部下の立場では、
「話しかけたり、教えてもらうタイミングが分からない」
「上司や先輩が(自分を)どう思っているか分からない」
という内容が上位に挙がっています。
雑談は、相手を知り、自分を知ってもらうための手段でもあり
相手とのコミュニケーションを円滑にするという効果をもたらしま
互いに指導する・指導してもらうタイミングが分からないことや
相手が思っていることが分からないという状況は、
雑談の機会を作ることで解消しやすくなります。
幼児教育や保育の現場でも同様のことが言えます。
雑談が交わされないことによって
「相談」のハードルが高くなったり
コミュニケーションが希薄になることは
新人が円滑に仕事を進める上での阻害要因になり得ます。
就職して日の浅い新人の先生方にとっては、
殆どが初めて経験する仕事で、分からないことだらけです。
そのため、先輩や上司に
「分からないことがあったら質問してね」
と言われながらOJT中心に仕事を進めることが多くなりますが、
“何が分からないことなのかも分からない”状態の
新人にとっては、
しかし「質問しづらいから…」と消極的になり
相談できずに自己判断で物事を進めることで、
仕事の進捗が遅くなったり、
極度に生産性の低い仕事となり、自分にとっても園にとっても
マイナスを発生させることにつながりかねません。
“分からないことがあったら質問・相談をする”
という習慣を早期に身に付けるためにも、
新人との雑談を心掛け、先輩・
雑談は心理的安全性を高めます。
「自分のことを知ってもらっている」という安心感が得られるため
“分からない状態の自分”を躊躇なく表現することができるため、
積極的に質問や相談をすることができます。
4月を迎える前に、良好な雑談の文化を築いてみましょう。
ちなみに、雑談ですから内容は何でもいいのですが、
私はあなたに興味をもっていますよ!
相手の情報が多ければ多いほど、関係性は発展し、
褒めることも、叱ることもきちんと向き合えるようになります。
定着率の高い職場は組織の血液ともいえるコミュニケーションが
とてもいい具合に流れています。
心地よい職場とは、
是非意識して取り組んでみて下さい。