DIARY

【令和5年度の園児募集につなげる 未就園児イベント計画のポイント】

<本文のポイント>
・未就園児教室会員の集客が芳しくない場合、イベントが有効
・イベントを行うメリットは、新規保護者の集客が実現できること、
また、未就園児教室へ誘導できることである
・集客を実現するイベント企画の6つのポイント
・保護者の心理に沿ったスケジュールで行う

<本文>
来年度の園児募集を優位に進めていくために、
未就園児名簿を多く獲得することが重要です。
そのために、未就園児教室の運営とともに
保護者心理を掴んだイベントを計画しましょう。

今回のメルマガは、未就園児向けの
イベント計画のポイントについてお伝えします。

以下のようにお考えの方にピッタリの内容です。
「未就園児教室の会員が思うように集まっていない…」
「来年度の未就園児イベントのスケジュールを組みたい!」
「新規保護者が集まるイベントを企画したい!」

<園児募集のトレンド>
前回3月7日のメルマガで、
今後の募集活動におけるポイントとして以下が挙げられました。
・満3歳児入園の枠をしっかりと広げること
・未就園のカテゴリを分けること(①入園対象者向け ②子育て支援向け)

図にすると、以下のようになります。

幼稚園における年少入園の募集マーケットは縮小しており、
満3歳児入園を強化する必要があります。

しかし、満3歳になると幼稚園に通える
ということを知っている親は多くありません。
さらには、就労家庭の場合に
幼稚園への入園が可能だという認識も薄い状況にあります。

そのような認識を変えるためにも、
0~1歳児の保護者と接点を築くことが有効です。

高い接触頻度で長期間関われる居場所を作ることで、
保護者との良好な関係構築ができ
入園意欲の高い人を生み出すことができるようになります。

<なぜ、未就園児イベントが必要なのか?>
0~1歳児の保護者と接点を持つことが重要である中、
地域によっては、入園を目的とした未就園児クラスの運営に注力していたり
満3歳児の入園に繋がる1歳児名簿の獲得が不十分な園もあると思います。

そこで、未就園児イベントを効果的に開催していくことをお勧めいたします

イベントを開催するメリットとして、以下2つが挙げられます。
・ 新規保護者との接触機会が得られる
・ 定期的に開催している未就園児教室に誘導できる

以下の図で示す通り、入園者を確保するためには
未就園児の名簿数が重要になります。


 

定期通園する未就園児(入園を目的とした未就園児教室の会員)
は、自園への関心が高い入園見込み者となります。

来年度の未就園児教室の会員は
現時点で、順調に獲得できているでしょうか?

未就園児教室の会員数が不足している場合、イベントを計画し、
一度でも来園したことのある未就園児名簿を増やしていきましょう

自園に気軽に足を運べるイベントは、
1度限りであっても参加がしやすく、
新規保護者を集客するチャンスとなります。

また、「いきなり未就園児教室に参加するには、少しハードルが高い…」
と考える保護者は、イベントを通して自園の雰囲気を知ったり
教職員と関わったりすることができるため、
イベントをきっかけに未就園児教室に誘導しやすくなります。

<イベント企画において重要な視点>
イベントでより多くの名簿を獲得するためには、企画が重要です。

集客を実現するために、以下の6つの視点を押さえて
イベント企画を行いましょう。

視点① 新規性
今までにない新しい打ち出しで行うことが出来た場合、
話題性を呼び、大きな広報効果を得ることができます。
(例)「初開催!〇〇イベント」という打ち出しや
リニューアルした施設や遊具で遊ぶイベント

視点② 人間性
自園らしさ、自園で働く先生方らしさを
感じることのできるイベントを行うことで、
自園の魅力をより深く伝えることができると同時に
来園した保護者の満足度も上がります。
(例)教育体験フェスティバル、園体験ツアーなど
自園の特色に触れたり、複数の教職員と関わったりするイベント

視点③ 社会性
社会的に関心の高いもの、求められている
と予想されるものをイベントとして取り入れることによって、
話題性を作り、広報効果が上がります。
(例)廃材物を使った親子製作や
サイズアウトした子ども服のバザーなど、「SDGs」に関連するイベント

視点④ 貢献性
問題解決に繋がると考えられるものを
イベントとして取り入れることによって、
広報効果が上がると同時に、社会的信用も高まります。
(例)離乳食の作り方やトイレトレーニングの方法など、
母親の悩みに寄り添う講座イベント

視点⑤ 季節性
季節もののイベントは、
その時期に限った内容になるため集客しやすくなります。
(例)クリスマス製作やスイカ割り大会など、季節を感じられるイベント

視点⑥ 地域性
地域の企業や団体と協力しながら、
コラボレーションによってイベントを企画することで、
認知度の向上と地域に根付いた園の印象を与えることができます。
(例)出張理容室や栄養士による講座など、
繋がりのある人を講師に招いたイベント

イベントは、保護者の心理に沿ったスケジュールで行うことも重要です。

4~6月は、気温が暖かく外出しやすいため
この時期にイベントを意識的に行うことをお勧めします。

また、6月以降は入園を意識しはじめる保護者が増えるため
自園の教育を絡めたイベントを行い
入園検討者との接点を増やすことも必要でしょう。

来年度の園児募集を優位に進めるために、
上記の視点を持ってイベントを企画し、
計画的に、未就園児名簿を獲得していきましょう。