DIARY

【ワタシの社会人生活における大きな岩は何か?!】

<本文のポイント>
・故・野村監督の教え「職業人である前に、社会人であれ」は幼稚園教諭も同じ
・迷ったら面倒な方を選ぶことが信用低減への最大の防御になる
・「信用」と「自立」があなたにとって一番最初に手に入れる大きな岩となる
 
 
<本文>
4月から新社会人になられた皆さま、
おめでとうございます。
 
これまでの学生という立場から、
幼稚園の先生・保育士という立場になります。
学生と社会人の違いは諸説ありますが、
最も大きな違いが、
「お金を払って学ぶ立場」から
「お金をいただいて価値を提供する立場」
になるという点です。
 
では、ここでいう価値とは何でしょう?
 
極めてシンプルに表現すると、
「新社会人となった皆さんが
 これまで学業として学んできたことを現場で提供する」
ということではありません。
 
ここでいう価値とは、
「新社会人となった皆さんが、
 所属する組織で求められる役割を丁寧に理解し、
 パフォーマンスをすることで、
 自園に通う子どもたちの成長の最大化に貢献すること」
に他なりません。
 
大事なことですのでもう一度言いますね。
 
新社会人となった皆さんに求められるのは、
理事長・園長先生に求められたことを、
極めてミスを少なくやりきることで、
子どもや保護者、同僚の信頼を獲得することです。
 
 
「職業人である前に社会人であれ!」
 
これは、故・野村克也監督が残した名言です。
何故、野村監督はこの言葉を大切にしたのか?
についての考察がありましたので、
最所あさみさんのnoteより引用して紹介します。
 
 
———————–ここから引用-————-
(前略)
野球ももちろんチームスポーツだ。
その場合の「チーム」とは選手同士のみならず、
裏方として働くスタッフさんたちや
ファン、メディアなど多種多様なステークホルダーを含む。

大きな仕事をする人ほど、
職業人としてのスキル以前に社会人としての良識がなければ、
「チーム」として成功することはできない。

自分さえ成功すればいい。
と、私利私欲だけで動くのではなく、
様々な立場を想像しながら、
いち社会人として良識ある振舞いをすること。
その土台づくりこそが
「再生工場」の要だったのだろうと思う。

野村監督が挨拶や遅刻といった行動面だけでなく、
見た目にも厳しかったのは、
関わる人が増えるほど見た目が信頼構築に与える影響が
大きいからだったのかもしれない。

仲間うちであれば、
「あいつは見た目はあんなだけど実は真面目だよな」と
共通認識を持ってもらうことが可能だが、
初対面の人は見た目から中身を推測せざるをえない。
協力者を増やすには、
見た目で信頼感を与えることも重要である。

さらに敬語やビジネスマナーなど、
社会人として大多数の人が共有している慣習も、
自分の分野外の人と協力するために必要不可欠だ。

こうした社会人としての基礎があってはじめて、
職業人としてのスキルを発揮するための環境が整い、
大きな「結果」へとつながっていく。

———————–ここまで引用-————-
 
 
社会人にとって最も重要なのは、
信用を積み重ねていく事です。
信用とは、
見た目や立ち振る舞いで
相手に与える印象と密接に関係します。
 
迷ったら面倒な方を選択すると大体正しい選択になります。
 
GCLIPでは、その場に行く際に
フォーマルか?インフォーマルか?
(平たく言うとスーツか?私服か?)
で、迷った場合、必ずスーツを選択するようにしています。
 
これだけで信用してもらえることはありませんが、
不用意に信用を失墜する心配はありません。
これが、信用を積み重ねる基盤ということになります。
 
さて、前置きが長くなりましたが、
本日のメインのお話をさせていただきます。
 
 
社会人生活(人生)において最も重要なものは何か?
というお話です。
 
これも、引用となりますが、
これからの人生をよりよく生きていくためのソフトウェアとなりますので、
是非最後までお付き合いください。
 
「この壺は満杯か?」という話です。
 
———————–ここから引用-————-

ある大学であったという授業。
教授は「クイズの時間だ」と言って、
大きな壺を教壇に置いた。

その壺に教授は一つ一つ岩を詰めていきました。
岩で壺がいっぱいになると教授は生徒たちに尋ねました。

「この壺は満杯か?」

生徒たちはみんな「はい」と答えました。

教授は「本当かい?」と言いながら、
今度はバケツに入った砂利を持ちだしました。
その砂利を岩の詰まった壺に流し込み、
ゆさゆさと壺を振って隙間を埋めていきました。

教授は再び生徒たちに尋ねました。

「この壺は満杯か?」

学生たちは答えられず黙っています。
1人の生徒が「たぶん違う」と答えました。

教授は笑いながら「そうだ」と言い、
今度は砂の入ったバケツを取り出しました。

そして岩と砂利の詰まった壺に、
その砂をさらさらと流しこみました。
教授は再び質問します。

「この壺は満杯か?」

今度は生徒たちは声を揃えて「いや」と答えました。

すると教授は水差しを取り出して
岩と砂利と砂の詰まった壺に水を流し込んでいきました。
壺の縁までなみなみと水を注いだ後に
生徒たちに最後の質問を投げかけました。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」

1人の学生が手を挙げて答えました。

「どんなに忙しくてスケジュールが厳しい時でも、
 最大限に努力をすれば
 いつでも予定を詰め込むことは可能だということです。」

教授はこの回答に「それは違う」と答えました。

「重要なポイントはそこではない。
 この例が私たちに示してくれる真実は、
 大きな岩を先に入れない限り、
 それが入る余地は、
 その後二度とない
ということなんだ」

君たちにとって「大きな岩とはなんだろう」と教授は話を続けました。

「それは志であったり、愛する人であったり、
 仕事であったり、家庭であったり、自分の夢であったり。
 ここで言う大きな岩とは君たちにとって一番大事なものだ。
 それを最初に壺の中に入れなさい。
 さもないと君たちはそれを永遠に失う事になる。
 もし君たちが小さな砂利や砂、
 つまり自分にとって重要性の低いものから壺を満たしていけば、
 君たちの人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。
 そして大きな岩、
 つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、
 その結果、それ自体を失うだろう。

———————-ここまで引用–————
 
 
さて、新社会人となった先生方へ贈り物をします。
是非ギフトと捉えていただけたら幸いです。
 
 
皆さんにとっての「大きな岩」はふたつあります。
 
ひとつは、
「自立する意思」
 
そしてもうひとつは、
「信用される力」
 
信用は先ほどの故・野村監督の話でも出てきました。
信用されるためには、
まず自分が相手を信用しなければなりません。
先ずは、ここから始まる1年間は、
これまでの学生時代と違って、
起きてる時間の多くを仕事に費やすことになります。
職場を信用し、理事長先生、園長先生を信用して
心を開いて過ごしてみて下さい。
必ず1年後は素晴らしい成長を遂げているはずです。
1年後の成長を確かめてみて下さい。
確かめる方法は、
1年後に就職する後輩に自園のことを伝えてみることです。
このときに、間違いなく成長した姿がそこにあるはずです。
 
是非、その日を楽しみに1年間頑張ってみて下さい。
 
 
自立は、社会人の永遠のテーマです。
前提として、人は一人で生きていくことは出来ません。
他者のチカラを借りながらなんとか自分の人生が
豊かになるよう懸命に生きています。
 
一人では生きていけないのですが、
自然の摂理に沿って考えれば、
子どもより先に他界する親に対して安心してもらうために、
経済的、精神的に自立することはとても大切なのです。
 
信用を積み重ねながら自立して生きることができれば、
豊かな人生を歩むことができますし、
皆さんが就職した組織の経営者である理事長先生や園長先生が
何より望んでいる、
「幸せな人生」を歩むことができるはずです。
 
 
まずは、この一年間を懸命に頑張ってみてください。