DIARY

【いまどきの若者に見られる“自分中心思考”からの脱却】

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いまどきの若者に見られる“自分中心思考”からの脱却
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もう驚くことではないのかもしれませんがSNS上では・・・、

新社会人による「既に社会人辞めたい」「社会人大変すぎる…」という

新生活に対するネガティブに嘆く言葉が飛び交っていて、

退職代行を活用した早すぎる「退職活動」も活発化していると言います。

 

同時に、「最近の若者はすぐ辞める」という声もSNSで散見されますが、

昭和48年頃の「サザエさん」の4コマ漫画にはこのような内容がありました。

4コマ目に「若いもンはあっさりやめるなァ」と書いてあり、

この頃から、若手の早期離職が指摘されています。

厚生労働省が令和5年10月に発表した新入社員の早期離職率データによると、

令和2年就職者の3年以内離職率は32.3%であり、

これは例年と比較して殆ど変わらない数字なのです。

 

それでは、最近の若者はこれまでと何が異なっているのでしょうか。

自分を中心に考える思想が強い傾向にあるという点に違いがあります。

 

下のグラフは、新卒社員の「20代の時間の使い方」に関する結果です。

新卒社員の価値観として、10年前と比較して

大きく変化したのは「プライベート優先」という項目です。

2023年は18.4%で、2014年の4倍にもなっています。

さらに、次のグラフの「このためなら労力をかけても良いもの」を聞いた調査では、

「プライベートの時間が確保できる、さらに充実させる」が最も高くなっており、

その上、上位5つのうち4つ(オレンジ部分)が、

仕事の成果に関わらない自分に関する内容となっています。

自分の考え方や行動を組織に合わせるのではなく、

自分に合った組織を選ぼうとする考え方が窺えます。

 

今の新卒者の学生時代は、オンライン環境の発展により

交友関係の築き方や余暇の過ごし方が急速に変化してきました。

さらに遡り、高校時代は、「インスタ映え」という言葉が流行語になり、

SNS上で自分の考えを自由に発信することや

簡単に情報収集することを、呼吸をするかの如く行っています。

大学時代は、YouTubeやNetflixでドラマ・映画など、

テレビに比較して個人の行動に合わせてくれる配信動画を見るなど

環境に縛られることなく、自分の興味がある分野を自在に広げやすい環境にいます。

 

ここまでオンライン環境が充実していなかった時代は、

リアルの生活における交友関係の影響を大きく受けていました。

学生時代に関わる人は、学校・サークル・アルバイトなど、居場所が限られているので、

仮に自分と合う場所ではなかったとしても、自分が環境に合わせていくしかありませんでした。

 

この時代と比較すると、今の新人の学生時代は、

今いるリアルの場所が合わなければ、自分が心地よい新たな場所を簡単に見つけることもできます。

つまり、無理して環境に適応せずとも楽しめる場所が簡単に手に入る時代を生きてきたのです。

 

 

仕事を通して「価値を提供する」以上、組織の考えを理解して行動する必要があります。

仕事とは、相手から求められていることに応えることであり、

自分のやりたいことだけを自分の為だけにするものではありません。

 

幼稚園や認定こども園は、園の教育理念や組織の雰囲気に対して

「共感」し「魅力」だと感じた保護者が子どもを預けます。

そのため、園で働く人は新卒、ベテラン問わず理念に基づいた行動や

組織の雰囲気を纏って行動していくことが求められます。

 

時代の流れ、テクノロジーの進化と共に人の行動、意識は進化します。

これまで必要だった過去のテクノロジーは新たなテクノロジーの出現で一新され、

人間はまた新たな行動様式、生活様式を手に入れます。

しかし、企業(組織)が提供する価値は、

それを求める相手のニーズがあってはじめて価値としてみなされます。

だからこそ、社会人になったタイミングで自分本位から脱却し、

相手本位の行動様式を身に付ける必要があるのです。

これは時の流れ、テクノロジーの進化によって変化することの無い真理ですので、

学生を終了したすべての社会人に時間がかかっても是非身に付けてほしいところです。

 

GCLIPでは、“自分中心思考”で生きられる時代を過ごしてきた新卒の先生が、

組織の一員としての思考・態度を身につけ、辞めずに自園で活躍していくことを目的とした

オンライン勉強会「人材戦力化CAMP」を5月より開講いたします。

 

2ヶ月に1度の短時間集中勉強会で、

組織に求められる人材像やそのための具体的な行動をお伝えし、

さらに園の魅力をとことん研究するワーク等を実践いたします。

 

昨年度の新人勉強会の様子は、

こちらのURLから5分でご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=nVNXQk4-TwA

 

自分のやりたいことだけをする“私事”ではなく、

園のために“仕事”ができる

自園らしい新人先生を育てたい!という法人様は、

ぜひご検討いただければと思います。