DIARY

【自分の意志で自分の選択を正解にしよう】

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自分の意志で自分の選択を正解にしよう
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<本文のポイント>
・自分の行動範囲を狭める選択と広げる選択
・時流適応―変わらないためにも変わり続ける
・自分資産の価値向上のための4つのステップ
 
<本文>
先週末まで新年度の研修や経営方針発表など、
今年は過去最多となる9法人のに参加させていただきました。
どの法人もかなり明確にビジョンを打ち出し、
今後進んでいく方向がとても分かりやすく示されており、
新たに採用された先生も安心して働けるだろうな~と思いながら
話を伺っていました。
 
さて、新社人となった皆さん、改めておめでとうございます。
初めにどうしても皆さんに伝えたい一言を。
 
「是非、自分の選択を正解にしてください」
 
新年度早々、退職代行社に新卒者から案件が寄せられ、
3日までに31件もの案件処理をした・・・というニュースを見ました。
これを見てそれほど驚かない自分に驚きつつ、
世の中というものは刻一刻と流れているんだと実感しながら、
今の社というものを俯瞰して見つめていました。
 
退職代行やこのサービスを使うことの良し悪しはさて置き、
個々人の人生というものを少し引いてみてみると、
せっかく何かの縁で出った就職先を
電光石火で退職するというその選択自体が
人生の足かせになってしまわないかと思うのです。
 
私たちは日々、大小多くの決断をしながら生きています。
着る服を決めたり、朝食は何にするか?
何時の電車に乗ってどこ経由で出勤しようか?
などの日々のルーティンからはじまり、
仕事の優先順位や報告するか否かを決めたり、
友人とご飯を食べる約束をしたり…
挙げればきりがないほど無数の決断をしています。
 
これら決断の結果によって気持ちというのは左右されます。
決断の結果が”明”と出れば気持ちは晴れるし、
”暗”と出れば気持ちが曇り、ストレスになります。
このストレスは自分の選択肢を狭めることになります。
 
例えば、仕事の報告のタイミングを逸してしまった場合、
報告をすべきだった相手とうのを避けるような行動をとりませんか?
つまり、本来最短距離の移動ルートをわざわざ迂回し、
余計な時間をかけて遠回りして目的地に向かわなければならなくなるのです。
報告を怠ってしまった程度のマイナスなら取り返しがつきますが、
これが退職代行を使って社を辞めたとなると、
もうその社の前を通るという選択はし難くなるし、
かつての同僚との繋がりもその多くがなくなってしまいます。
つまり、そのエリアが自分の行動範囲からなくなり、
合える人も減るわけですから、
当然ながらその分選択肢は狭くならざるを得ません。
 
どうせ行かないし、別にう必要もない…
と、短期的には思うかもしれませんが、
もう少し引いて人生を長い目で見てみたときに、
その選択肢が取れない人生はとても不便な人生になってしまいます
今の就学前教育・保育施設において在籍証明書の有無は
処遇改善加算の基礎分を構成する上で大きなウェイトを占める為、
求職者、受け入れ施設双方にとって重要な書類です。
退職の仕方によっては在職証明書が取得できないケースもあり、
まさに選択肢が狭まった不便な状態となってしまいます。
何よりも、選択肢が制限される人生は、
自分の選択を正解にする機そのものに制限がかかります。
 
自ら決めた初の職場選択を正解にすることは、
その後、長きに渡り続いていくであろう人生を
豊かに生きていく上で極めて重要なことです。
 
なお、冒頭の退職代行を利用した人たちの
退職理由で最も多いのが
「入社前に聞いていた内容が実際に勤務すると全然違っていた…」
というものだそうです。
 
退職する側の問題を一方的に問うものでもありませんが、
「違和感」を感じたら”静かに即退職”という土壌が整っている社では、
互いをよりよく理解するための仕組み構築の重要性が感じられます
 
 
「変わらないためにも変わり続ける」
 
 
経営方針発表に参加させていただいたある法人で掲げられた言葉です。
VUCAと呼ばれる今の時代に、
組織として力強く進んでいく上でとても勇気を与える言葉です。
 
「違和感」を感じたら”静かに即退職”という土壌が整っている社
これは、漠然と時代感を表しているわけではなく、
ここ数年で変化した労働条件・職場環境に関するルールに伴い、
就労環境が変化したことによって現れた新たな社を表しています

 

「変わらないためにも変わり続ける」
 
自分たちが大切にしてきた、
変えてはいけない組織の軸を守っていくためにも、
時代の流れに適合すべく
変化していくという意思の表れです。
 
時流適応とはまさに
「変わらないためにも変わり続ける」ことなのです。
 
さて、新社人となった皆さんには、
上記(皆さんが働くと決めた園は変わらないためにも変わり続ける組織である)を
胸にとどめていただいて、
自分の選択を正解にするためにぜひ続けてください。
 
先に紹介した法人では、自分資産を高めてください!と話していました。
経験の浅い若手のウチは「時間資産」が多くあるので、
圧倒的に時間を使って周りに貢献することができるようになる。
これを続けていくとやがて、
この人にお願いしたい!という「人的資産」へと昇華し、
それが広く認知されるようになると「社的資産」となり、
結果的に「金融資産」が増えていくというストーリーで、
これもまた、深く頷ける話です。
 
”自分らしく働いて輝いている人”は皆、自分資産を持っています。
その裏側には誰もがマネできないような努力があり(時間資産の有効活用)、
多くの人に求められる(喜ばれる)知識や技術を身につけ(人的資産の研磨)、
依頼があれば積極的に受けて(社的資産の向上)、
自分資産を構築してきている人ばかりです。
 
お金や地位や名誉などを求めるということではありませんが、
是非、この自分資産の価値向上に努めてほしいと思います。
 
それが、自分の選択を正解にし、長い人生を豊かに生きる秘訣になるはずです。