【 多様化する時代に「ここがいい!」と選んでもらうために 】 Posted by Hayashi
多様化の流れの中、ものや情報が溢れる時代になりました。
この時代の中で意識しなければならないことは、
1.選ばれる理由を明確にしていくこと
2.選ばれるための変化をすること
だと言われています。
選ばれる理由を明確にするということは、別の言い方をすれば、
「ここでいい」という選択から「ここがいい」
時代が流れても「ここでいい」という選択は、
ある一定数存在することは間違いありません。
しかし、この選択のされ方は問題点があるのです。
「ここでいい」という選択の理由は、
幼稚園やこども園など、幼児教育の施設選択で捉えると、
立地か、利便性やサービスで選ばれていることが多いのです。
例えば
「場所が近いからここでいい」
「時間が遅くまでやっているからここでいい」
などです。
立地はどうしようもありませんが、
利便性やサービスは条件が揃えば真似ができるものであり、
際限なくより良い状態を作っていくことができます。
こういったものは資金的に余裕がある園や人員に余裕がある園など
必ず有利になってしまいます。
実はこれは他の業種でも同じことが言えます。
インターネット検索でNo.1のシェアを持つGoogleは
そのトップ画面では検索窓のみを表示し
検索サイトとしては最もシンプルな作りになっていると同時に、
圧倒的な資金力によって他を寄せ付けることはありません。
選択の仕方としては検索サイトはGoogleでいい、
という選択の仕方になるのです。
「ここでいい」という選択のされ方は、
強者の戦略だと言っても良いかもしれません。
一方で「ここがいい」という選択のされ方は、
選択される理由がその園だからこそになります。
ではそのように選択されるためにはどうすれば良いのでしょうか。
「ここがいい」という選択をされるためには、
自園の軸が重要になります。
自園の軸とは教育理念や目標、方針などのあり方、
コンセプトや雰囲気などの文化、風土、
そしてそこに集まる人である人財の定義です。
これらの軸をきちんと設定し、組織内に浸透させることで、
選択のされ方が「ここがいい」というものに変わっていきます。
ぜひ改めて自園の軸を振り返り、
それを浸透させていくことを意識してみてください。
浸透させていく上で重要なことは、2つあります。
それは言語化とインターナルマーケティングです。
自園の軸が言語化されていない場合、
なんとなくで浸透していることになります。
組織内部も多様化していますので、
一人一人の捉え方は多種多様です。
それぞれが都合の良いように解釈しているケースも考えられます。
多様化している今だからこそ言語化を進めることが重要です。
また、組織外へのマーケティングではなく、
徹底して組織内にマーケティングを図り、
浸透させていくことが重要です。
組織内に理解者を作り、その理解者から外部に発信されることで、
真に自園の軸が外部へと発信されることになります。
選ばれるための変化も大切です。
前提として「ここがいい」と選択されるためには、
選択肢の中に入ることが重要です。
時代は常に進化し、人々のライフスタイルは変化していきます。
そういった変化を敏感に捉え、
選択してもらうためにとても重要です。
園児募集であれば保護者の変化、採用であれば学生の変化を捉え、
それに合わせた体制づくり、そして発信方法と発信内容を
検討していくことが重要になります。
まずは軸を言語化し、組織内に浸透させていきましょう。
「ここがいい」という選択の理由が園の軸であれば、
ミスマッチは起こらず、必ず良い状態で園運営ができます。
来年度の園児募集が終わりますが、
すぐに次年度の園児募集のスタートです。
ぜひ年度末に向けて改めて自園の軸を振り返ってみてください。