DIARY

【 本日のメルマガ 11/10 】

誠実なマーケティングと”シズル感”の発信

 

今年度の園児募集、結果は多くの園で
3年保育の大幅減少、満3需要の高騰が顕著です。

分かってはいたけど手が打てずに…
という園も少なくないでしょう。

Gクリップではここのところ、
「多様性」というテーマに触れて
セミナーや情報発信をすることが多いのですが、
まさに、この多様性が募集の結果に
ダイレクトに反映されています。

園児募集だけではなく、
採用においても同様の結果が出ています。

人間が意思決定する際の行動について法則化された、
100年もの歴史を持つAIDMAの法則に関しても、
本メルマガで幾度となく取り上げていますが、
再度、この法則に則って、相手の立場に立って、
考察してみましょう。

A:Attention:知ってもらう
I:Interest:興味を持ってもらう
—ここまでを主にネットで
D:Desire:欲してもらう

M:Memory:愛してもらう
A:Action:積極的に動いてもらう
—ここまでは主にリアルで

Attentionにおける自問:
自園は募集、採用市場(対象となる人がいる場所)で

十分に認知してもらっているのだろうか?

認知されているかどうかは、
自園のサイトにGoogleアナリティクスを設置することで、
軸となるおおよその数字を把握する事ができますし、
インターネット広告(検索連動型、SNSなど)を運用することで
属性やサイトへの誘導数などある程度正確な数字が取れます。

Interestにおける自問:
自園の発信は、相手に興味を持ってもらえる、
(1)内容、(2)タイミング、(3)見せ方になっているだろうか?

いま私たちが1日で受ける情報量は、
江戸時代の1年分とも、
平安時代の一生分とも言われています。
要するにとてつもない量の情報なわけですが、
その膨大な情報の中で、
この園いいなぁ!と思ってもらえる情報を
ピンポイントで発信するのは、
困難を極めますが、ここできらりと光らないと、
募集でも採用でも明るい道が見えません。

そして、なんといっても、
ここからの話が最も重要なのですが、
この、ネット上で発信してきた情報は、

実力以上に着飾っていたりしませんか?
栄える写真ばかりが並んでいませんか?
美辞麗句だけが並んだ求人情報になっていませんか?

このような情報は、
信憑性に欠ける情報として取られる可能性が高く、
仮に、これらの情報でリアルのフェイズに動いてくれたとしても、
リアリティショック(=情報と現実の乖離による嫌悪)が起こり、
信用を構築できないばかりか、
逆に不信感を与えることになってしまいます。

今の時代マーケティングで最も重要なのは、
マーケティングコミュニケーションを通して
相手との信頼関係を構築していくことです。

インスタなどのSNSも”映え(素敵な)”情報(写真)の
裏側が公開されているサイトがあったりして、
個人の商業的活用に対してマイナスな印象を持つ人は
増加傾向にあります。

信頼関係を構築していくのであれば、
少なくとも ネット上の情報とリアルで相手が受け取る情報は
合致させておかなければいけません。
つまり、自園にとって都合のいい情報も、
そうじゃないある一定の情報も包み隠さず出すことが、
信用できる情報となり得るのです。

幼稚園におけるマーケティングは、
募集にしても採用にしても、
モノやサービスを売買して終わりではありません。
募集であれば少なくとも3年ないし4年間、
採用であればできるだけ長く付き合っていく
相手との出会いの場の創出ですので、

「初期段階の恋愛の先にある現実」

についても、きちんと共有し、
入口の信頼関係をきちんと構築することで、
まずは人が集う状態を構築しましょう。

そのうえで「シズル感」です。
法人の”自分たちらしさ”、
もっというと、”経営責任者のその人らしさ”、
が表現されていないと、
差別化は図りにくくなります。

クリエィティブディレクターの
水野学さんが書かれた
「センスは知識からはじまる」を読んで、
強烈な納得感とともにシズル感の重要性に打たれたので、
早速自社リクルートサイトを
”GCLIPっぽく”、さらには・・・、
わたくし”設楽竜也っぽさ”
を前面に出して

つくってみたところ・・・・・・、
公開後わずか1月の間で5名の学生さんが応募してくれるという、
前代未聞の、想像を絶する成果が現れました。

※↓そのサイトはこちら
https://peraichi.com/landing_pages/view/gcliprecruit

このサイトをつくるうえで心がけたことはひとつ、
私たち、GCLIPがこれまで培ってきた”らしさ”を
私たちの言葉で表現することです。

どんなに美辞麗句を並べ、取り繕っても
所詮私たちは、私たちでしかありません。
いかなるトレンドがそこにあったとしても、
自分たち”らしさ”からかけ離れたものだとしたならば、
それこそ意味がありません。

成功事例から学ぶことは大事ですが、
そこに自分たちらしさというエッセンスを注入できなければ、
単なる真似事となり、オリジナルの凄さに拍車がかかるだけで
自分たちの”らしさ”なるものはまったく伝わらないでしょう。

成熟社会と呼ばれるようになって久しい今の日本は、
マーケティング活動で成果を出すのが本当に難しい局面にあります
マーケットの声に耳を傾けた開発の乱立が
このような局面をつくるうえで一役かっているわけですが、
そんな時こそ、自分たちのらしさと向き合い、発信していきましょう。

多様性(Diversity)と(&)寄り添い(Incusion)の時代ですから、
発信の際は、否定的ではなく、肯定的な発信を心がけてください。

必ず道は拓けます。